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ここにしかない本当のだだちゃ豆知識

白山だだちゃ豆 > ここにしかない本当のだだちゃ豆知識

Q.だだちゃ豆は二粒サヤしか実らない?


だだちゃ豆は、突然変異で生まれた枝豆の一種です。

甘さ、旨味、こくが複雑に絡み合った、だだちゃ豆特有の風味と、なんとも言えない豊潤な香りは、他の枝豆には無い独特な魅力を放っています。

それが「だだちゃ豆は、枝豆ではない!」と、噂される理由なのかも知れません。
(見ためは完全に枝豆ですけどね・・・)

その、だだちゃ豆特有の風味を守るために、門外不出の自家採取の種を使い続けているとされ、だだちゃ豆は代々引き継がれて来た在来系統種の枝豆とされているのが本当でしょうか。

収穫量を増やす目的や、育てやすくするための品種改良を行わず、系統を守ってきたため二粒サヤが多くサヤそのものも小さいという特徴があります。

でも当然ながら一粒や三粒、時には四粒のサヤも実ります。
特に早生種や晩生種は、サヤも大きめで三粒が多いです。


三粒サヤが混じっている方が美味しい?

現在流通しているだだちゃ豆の中には、登録商標が表示された袋に、二粒サヤしか入っていない状態で販売されている物があります。

それはなぜなんでしょう?

2003年に起きた「だだちゃ豆ブーム」で急激に生産量を増やした為に、本来の味がしないだだちゃ豆が大量に出回るようになってしまいました。

そんな中で「三粒サヤが混じっているから偽物なんじゃないか?」との噂が広がったのです。

それを払拭する目的で、JA鶴岡が「だだちゃ」の商標登録を行い、以下の定義に該当する枝豆だけが「だだちゃ」の商標を使用し販売できるように厳格化されました。

・品種:8系統(在来種のため登録品種ではない)
   「小真木、早生甘露、甘露、早生白山、白山、平田、晩生甘露、尾浦」
・生産地:旧鶴岡市地域内
・生産者:旧鶴岡市地域に居住するもの
・生産条件:自家採取、又は、地域内共同採取
・その他:商標設定以前から栽培している農家固有の「だだちゃ豆」を除く


それでも疑いを持つ人がいる為、一部では二粒サヤのみを袋に入れ販売しているようです。

そんな疑いを持たれたことのない農家さんは、三粒サヤが混じった状態で出荷しています。商標設定以前から栽培している農家固有の「だだちゃ豆」なので商標を使用していなかったりします。

三粒サヤが混じった物の方が美味しいのかも知れませんね!(^_-)!

Q.だだちゃ豆はどの位、おいしさを保てるの?


だだちゃ豆は、鮮度が命!
収穫しただだちゃ豆は、枝付きのまま放っておくと実の養分が枝に逆流し美味しさがどんどん失われます。
そこで、収穫後すぐにサヤをもぎ取り洗浄し袋詰めして冷蔵庫に入れ鮮度を保ち美味しさを損なわないようにしています。

最近では物流が良くなり、朝採り収穫しただだちゃ豆をその日のうちにクール便で発送すれば、翌日か翌々日には全国に届くようになりました。
だだちゃ豆の美味しさを保ったまま、お届けすることができるわけです。

しかし、
届いた後、生のまま放っておくと時間を増すごとに美味しさが失われます。
美味しく食べて頂くためにも、なるべく早く茹で上げることをお勧めします。

やむを得ず生のまま保管する場合は、袋に入れたままか、もしくは新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室などに保管し、3日以内には調理して頂きたいものです。

冷凍保存する場合も、生のままより、やや硬めに茹でたあと、冷ましてから冷凍すると美味しく保存できます。
さやから取り出して、後からお料理しやすいように、下処理してから冷凍すると 豆ご飯や他のお料理にも使いやすいかもしれませんね。

「白山だだちゃ豆のおいしい茹で方」のページもありますので、是非参考にしてください。

Q.だだちゃ豆の名前の由来は?

回答


だだちゃ豆の名前の由来については諸説あるようです。

だだちゃ豆の種は茶色です。 「茶豆」の由来がここにあると言われていますが、福島県伊達地方から伝わった。ということで「伊達の茶豆」がなまってだだちゃ豆になった。 という説。

また、その昔、庄内藩主酒井家のお殿様に、ある農家の主人が「枝豆」を献上したところ、そのあまりのおいしさに「この豆はどこのだだちゃの豆だ?」と聞いたことからだだちゃ豆になった。 というお殿様説。

なぜか、だだちゃとは、お父さんを意味する山形県鶴岡市の方言である、という説がまかり通っておりますが、実は、お父さんではなく一家の主人「旦那」(だんな)を意味する方言なんです。(^_-)

旦那   ⇒ だだ、だだちゃ、だだはん

お父さん ⇒ とど、とどちゃ、とどはん
お母さん ⇒ がが、ががちゃ、ががはん
お兄さん ⇒ あに、あんちゃ
お姉さん ⇒ あね、あねちゃ
お爺さん ⇒ じじ、じじちゃ
お婆さん ⇒ ばば、ばばちゃ

一目瞭然ですね!

現在は、お殿様説が有名になっておりますが、だだちゃ豆農家さんたちは懐疑的なようです。実のところ良く分かっていないのが本当のようですが、どちらにしても旦那を意味する「だだちゃ」の方言から来ているという説が最も信ぴょう性が高い為、だだ茶豆とは書かず「だだちゃ豆」もしくは「ダダチャ豆」と書くのが通例となっています。

余談ではありますが、だだちゃ豆栽培は主に女性の仕事だったようです。
だから、ががちゃ豆あねちゃ豆が正しいのかも知れませんね。(^_-)

Q.だだちゃ豆の種類は?

回答


一口にだだちゃ豆といってもたくさんの派生系統があり、すべては調べられていないのが現状です。
現在のところは「鶴岡地域だだちゃ豆生産者組織連絡協議会」によって下図のように8系統の品種が定められております。

中でも、8月の中旬~下旬に収穫される「白山だだちゃ」が人気です。
だだちゃ豆の最高峰と言われ一番人気のため「白山だだちゃ」を本豆と表示しているところが多いようですが、だだちゃ豆農家さんは本豆と言うのを嫌います。

だだちゃ豆農家さんにとって早生種から晩生種まで、すべて本豆なのです。

だだちゃ豆は、植え付けられた土壌の状態・種・肥料・手入れの仕方など、いろんな条件に左右され味が変わってきます。また、同じ品種でも微妙に系統が違ったりするため生産者によってすべて味が違うんです。

昔から作り続けている農家さんの中には、伝統種の品質を保つ為に自分の家で種を取り、冬の間に選別作業を行って翌年の春に植え付けを行う方法を取っている農家さんもありますが、だだちゃ豆ブームが起こった2003年以降に作付け面積が広がり、市販の種を使う農家さんも増えてきました。

これによって、伝統の風味を得ることが難しくなってきたように感じます、とても残念ですね。

また、在来系統種の枝豆だからでしょうか、だだちゃ豆は温室栽培では美味しく実らないとされています。
だだちゃ豆は、すべて露地栽培で育てられるため収穫時期はとても短いです。
農家さんによる違い、品種による違いによってどのぐらい味が違うのか、食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

だだちゃ豆の種類
8系統(在来種のため登録品種ではない)
品種系統名
収穫時期
小真木
7月下旬~8月上旬
早生甘露
7月下旬~8月上旬
甘露
8月上旬~中旬
早生白山
8月上旬~中旬
白山
8月中旬~下旬
平田
8月下旬
晩生甘露
9月上旬
尾浦
9月上旬


Q.由緒正しき、だだちゃ豆!?

回答


だだちゃ豆
を最初に作ったのは鶴岡市小真木地区の農家と言われています。
その小真木地区で作られた「八里半豆」(くりには及ばないが、それに匹敵するほど美味の意味、来歴不明、現在は消滅品種。)が、だだちゃ豆の直接の祖先品種だと伝えられています。

その後、明治時代末期に鶴岡市白山地区の主婦の森屋初さん(1869-1931)が、1907年に早生の娘茶豆から晩生変異個体を選抜した「藤十朗だだちゃ」を創選し、それが原型となって現在の「白山だだちゃ豆」が誕生したと言われております。

地元でおいしいと評判の高い産地は「湯尻川」の川沿いに点在します。金峰山から流れ出て、湯田川温泉を通って流れる、この「湯尻川」がもたらす土壌がだだちゃ豆の生産に適しているのです。


Q.実入りの良いだだちゃ豆は味が落ちる?

回答


だだちゃ豆などの枝豆は、大豆になる前に収穫される未熟豆です。

枝豆は全般的に未熟な豆ほど美味しいとされており、サヤが膨れて実がパンパンになると味が落ちてきます。
風味を重視する農家さんはサヤが大きく膨れる前に収穫し出荷しますが、お客さんからは「実入りが悪い!出来損ないの不良品だ!」とクレームを寄せられることが多く、最近ではほとんどの農家さんが実入りが良くなってからでないと収穫しない傾向が強くなっています。

テレビなどでも、大きく膨らみクビレのあるサヤのだだちゃ豆が美味しいなどと、間違った情報を流していることが影響しているのかと思います。


Q.だだちゃ豆といったら「白山だだちゃ」?

初子


「白山だだちゃ」
がこんなにも、おいしいと評判がたったのは収穫時期も大きく影響しているようです。8月の中旬~下旬といえば、お盆の里帰りの時期に重なるわけです。

久しぶりに帰った田舎の味=だだちゃ豆=おいしい=おみやげ
という図式が成り立っているのです。


  • 山菜スペシャリストが選んだ美味しい枝豆
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